アフリカ中部には、「コンゴ民主共和国」と「コンゴ共和国」という、まぎらわしい名前の国がふたつ並んでいる。以前はまだしも「ザイール」と「コンゴ」で区別がついたのに、どうしてこんなにややこしい国名になったのだろうか?じつはこのふたつの国は、今でこそふたつに分かれているが、もとは、どちらもバンツー系のコンゴ族がたくさん住む土地で、十四世紀から十九世紀までは、コンゴ王国というひとつの国だった。だが、十九世紀、ヨーロッパ列強が、ザイール川を境に分割支配。現代のコンゴ民主共和国の地はベルギー領、コンゴ共和国はフランス領となったのである。どちらも一九六〇年に独立したが、結局、別の国としての道を歩むことになった。コンゴ共和国は、一九六八年にクーデターで政権を握ったヌグアビが、アフリカ初の社会主義国とし、七〇年、「コンゴ人民共和国」に国名変更。東西冷戦の終結後、もとの「コンゴ共和国」に戻った。もう一方の「コンゴ民主共和国」は、一九六五年にやはりクーデターで政権をにぎったモブツ大統領が、七一年に国名を「ザイール」に改称した。だが、一九九七年、コンゴ・ザイール解放民主勢力連合(ADFL)がモブツ政権を打倒。「ザイール」という国名は、ADFLにとって、腐敗したモブツ独裁政権と同義語だというので、モブツ色を一掃するため、旧国名のコンゴ民主共和国に戻されたという歴史がある。
ホテルに限らず、海外では飲む機会も多い。行きの飛行機内に始まり、現地のホテルでのレストラン、街のバー、そして帰国時の飛行機の中まで、所変わるごとに飲み物を尋ねられる。その際、いろいろ考え込む人がいるが、特に飲みたいものがなかったら、ワンパターンで頼む酒を決めておくほうが効率的だ。特に迷うのが食前酒だが、大体次のようなものを覚えておくとスマートである。[主な食前酒]・アマレット(Amaretto):アプリコットから造るイタリア産リキュール。ソーダで割るといい。・アスティ(Asti):イタリアのスパークリングワインで非常に口当たりがいい。・チンザノ(Cinzano):ワインにスピリッツを添加したリキュール。・カンパリ(Campari):食前酒の代表格。ソーダで割る時は、Withsodaと付け加える。・ソーテルヌ・ワイン(Sauternes):ボルドー産の甘い白ワイン。男性ならビール(ビアと発音する)でも構わないが、お腹も張るし、料理によっては味を損なう場合もある。カクテルなら、トマトジュースをウォツカで割った真っ赤なブラディ・マリーが食欲を刺激してくれる。また食事中はワインを飲み、食後に食後酒を勧められる場合もある。必要なければ断ればいいし、話が盛り上がっているようなら、消化を進める次のような食後酒を頼むといい。[主な食後酒]・グラッパ(Grappa):日本でもよく知られたイタリアの辛口ブランデー。エスプレッソコーヒーの中に入れて飲んでもおいしい。・サンブーカ(Sambuca):イタリア産リキュール。コーヒー豆を浮かべてストレートで飲む。・ガリアーノ(Galliano):イタリア産のアニス系リキュール。・マール(Marc):グラッパは白ブドウの搾りカスだが、マールは赤ブドウのカスを使った大人の食後酒。簡単な覚え方は、食前酒がアマレット、チンザノ、カンパリ、ブラディ・マリーなど赤い色の酒が多いこと。逆に食後酒は、透明なグラッパをはじめ、黄金色のマールやガリアーノなど比較的色彩がおだやかだ。つまり、赤で始まり、白や黄で終わると覚えておく。これも現地でいきなり実行しても無理。日本のイタリア料理店などで試して、自分の好みを知っておくといい。どうしても現地で思い出せなかったら、そのレストランのハウスワインやオリジナルカクテルを頼むことだ。その店の料理に合わせて選んであるため、間違いはないし、おかしな酒を頼むよりはずっとマシである。またホテルのレストランなどを利用する時、食事に関して通じない和製英語が多いことだ。その主なものを表にまとめておいたので注意しよう。
熊本城と並ぶ土木技術の勝利は、中西部の矢部町にある通潤橋。安政年間に建造されたアーチ型の水道橋で、堆積した砂を流すために中央部の腹の部分から二〇メートル下を流れる五老ヶ滝川に放水される風景は観光写真でおなじみ。肥後もっこすという言葉に象徴されるように、熊本県人は頑固で男性的である。旧陸軍や自衛隊に最良の人材を送り出している尚武の国だが、打撃の神様川上哲治や史上最強の柔道選手の評価も高い山下泰裕などは肥後もっこすの典型だろう。女性でも芸能界に、水前寺清子、八代亜紀、島田陽子、石川さゆり、森高千里などしっかりした自己主張を持ったスターを輩出している。旧制第五高等学校は、夏目漱石が教え、池田勇人や佐藤栄作を生んだバンカラで知られた学校だが、その後身の熊本大学からは宮崎淑子、斎藤慶子という珍しい現役地方大学女子大生スターを出したのが面白いところだ。また、オウム真理教の麻原彰晃は八代出身。