生命保険料を全額支払う場合にも「一時払い」と「全期前納払い」の二通りがあります。保険契約時に保険料を全額支払うという一点においては、一時払いと前納は同じように見えますが基本的な内容はまったく異なります。まず、一時払いの場合は契約期間中に被保険者が死亡すれば死亡保険金が支払われるだけですが、全期前納の場合は契約期間中に被保険者が死亡すると、死亡保険金と未経過の保険期間に相当する保険料も支払われます。つまり全期前納とは、契約者が支払うべき全期間分の保険料を受け取った保険会社は、全期間の保険料を契約者から一担預かるというかたちをとり、経過年数に応じて保険料として取り崩していくというシステムなのです。ですから、たとえば支払期間二〇年分の保険料を全期前納し、二年目で不測の事態が起きた場合、保険会社から死亡保険金と残り一八年分の保険料を返してもらえるということです。一方、二〇年分の保険料を一時払いし、同じように二年目に不測の事態が起きた場合は、死亡保険金は支払われますが保険料は一切返してもらえません。